2018年12月25日
W邸(ZEH住宅)のC値(住宅における相当隙間面積)の測定を行いました。
このC値は値が小さいほど住宅の隙間が少なく、気密性が高い住宅であることを表します。
気密性とは住宅の熱効率や省エネルギー効率に影響します。
床や壁の断熱効果と気密性が高いほど冬は熱が逃げないので暖房効率が良くなり、夏は空調の効きが良くなります。
例えば、延床面積が40坪(132m2)の場合ならC値が5.0㎝²/㎡なら相当隙間面積は660㎝²(はがき約4.5枚相当の隙間)C値が2.0㎝²/㎡なら相当隙間面積は264㎝²(はがき約1.8枚相当の隙間)となります。
C値は1.0㎝²/㎡以下であればカナダの省エネ基準と同じとなり、0.7㎝²/㎡以下であれば優れた高気密高性能住宅と言われています。
まずは測定装置を設置します。
この測定装置はファン(送風機)で建物内の空気を外に排気して室内の気圧を測定します。
「外に出した空気の量」「室内と外気との気圧差」を測ることで「隙間面積」を計算します。
ファンが回り数分もすれば測定結果が出ました。
(表示は繰り上げで0.4㎝²/㎡)
なかなかの数値が出ました。
これも大工さんの努力と優れた施工技術の賜物であり、僕のきめ細やかな施工管理の結果でもあります(笑)
隙間の面積を計算すると・・・
143.93㎡(延べ床面積)×0.38㎝²/㎡(相当隙間面積)=54.69㎝²(総相当隙間面積)
(表示は繰り上げて55㎝²)
この住宅全体で名刺サイズ程度の隙間しかないと言うことです。
C値は0.38㎝²/㎡
UA値は0.42W/㎡K
BELS評価は☆☆☆☆☆(☆5)
どんな高気密高性能住宅になるか完成が楽しみです!
近藤誠人
株式会社近藤建設 代表取締役
芦屋生まれの芦屋育ちです。
血液型はAB型ですが、よくA型に近いAB型と言われます。仕事以外の趣味は「食」「車」「ゴルフ」「旅行」で人生を謳歌しています。詳細はブログにて・・・。